アイハラデザインオフィス

2020年への布石

生きる力の本質

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親子ドリル

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 < Blog プロデュース > 「まちと住まいと子ども達のために」


はじめに
私がこの 「親子ドリル」 を執筆しようと思ったきっかけは、何を隠そう、宮崎駿監督の 「天空の城ラピュタ」 (1986年公開) だ。
小学2年生になるわが子が、何度も何度も、繰り返し見入っている姿に引き込まれた。
文部科学省をはじめ、子育てや子ども教育に携わる多くの方が今、広く口に出されている 「生きる力」 の本質をこの映画にみた思いがした。

シータとパズー
700年もの間受け継がれし 「飛行石」 をめぐる、自らの運命に翻弄されながらも可憐で、とても強い心を持った少女、シータ。悪者に追われるシータを、自らの力で必死に守ろうとする、純粋でまっすぐ、とても優しい心を持った少年、パズー。
2人にはもう両親がいない。 ただ、エンディング挿入歌 「君をのせて」 ではこんな一節が謳われている。

父さんが残した熱い想い、母さんがくれたあのまなざし
私にはシータとパズーが身につけた 「生きる力」 の本質が、この言葉に代表される 「両親の姿」 にあるように思えてならない。
シータとパズーの心に刻み込まれた「両親の心」がここにある。

満州国(偽国)
2004年の秋、偶然にも私は中国東北部を訪ねる機会を得た。そう、旧通称 「満州国」 だ。日清、日露戦争の勝利から満州国を建設、日中戦争、そして敗戦。侵略の歴史だったかもしれないが、当時は弱肉強食の時代。日本を守り、家族を守るために、列強に遅れまいと何十万もの日本人が「生き残りをかけた戦い」をせざるを得なかったことを肌で感じてきた。
今、この歴史をわが子に伝える日本の家庭は少ない。
わが子に考えさせる機会を与えていないというよりは、親自身が知らない、もしくは関心がないといったケースがほとんどだ。
ただ、中国は違う。 「飛行石」 ではないが、今なお続く、受け継がれし 「歴史」 なのだ。 「帝国主義列強が中国で犯した甚だ大きい罪悪の歴史的な証」 と教育されている。もちろん、 「孝行」 を説く、儒教文化風習も、各家庭できちんと受け継がれている。
今日ある中国経済の躍進と日本経済の低迷にその結果を求めるのはいささか早計とは思うが、ただただ一抹の不安を覚える。

人でなし
私たち、日本の家庭を今ここで、振り返ってみたい。
近年、諸外国では日本を 「子ども天国」 と揶揄している。確かに勉強と遊び以外を子ども達に求めるケースは希で、 「家の手伝いをする時間があったら、勉強して!?」。 そんな風潮だ。
「大人天国」 でもある。父は仕事、母は家事。それ以外の時間は、自分が自由に使える時間だと思っている親は多い。
今の日本人の多くは、自分が一番。自分が生きることのみに執着している。自分が直接関係しないことには驚くほど無関心だ。
既に、学校や地域の教育は崩壊したといわれて久しいが、親が子を虐待し、餓死させる。小学生が友人を殺し、人を殺してみたかったと幼児に手をかける。自分を生んでくれた母さんまで手にかける始末。自分本位もここまでくると 「人でなし」 の類だ。

人として
「上手に、賢く子育て」 そんな家庭が今、増えていると聞く。
私たちの心にある、そうした想いが、子ども達の心に何を刻み込むというのか。子育ては、子を授かった親にだけ与えられる 「次代を築く人間を育てる最良の義務」 だと私は思っている。
焦ることはない。日々、着実に歩みを進め、大いに楽しんでいただきたい。
「生きる力」 の本質は 「心」 にあり、その 「心」 は親が身をもって指し示すべきもの。わが子とともに学び、考え、わが子のモデルに足る人間に自分自身が成長すること。それが王道だ。
生涯生き続けるであろうわが子の血肉となる 「強い心」「優しい心」 は家庭が育むもの。
わが子の生涯にわたる長期的な責任が負えるのは、学校の先生でも、塾の先生でもない。私たち、母さん、父さんだけなのだ。

モデル

日本はすでに、教科書がない時代に突入した。
「こう生きればいい」 といったモデルなど存在しないばかりか、子ども達が目を輝かせるような 「モデルに値する人」 も少なくなった。今、唯一、子ども達の心にはっきりと見えているモデルもまた私たち、父さん、母さんだけなのだ。

おわりに
「教育とは、子どもを自立させ、社会の一員として、誇りと責任を持って生きていけるよう、教え導くこと」 とある本で学んだ。
字がうまい、絵がうまい、読むのがうまい、歌がうまい、漢字を知っている、計算がはやい・・・みんなみんな、大切なことかもしれないが、生きる力の本質ではない。誤解を恐れずにいえば、単なる手段に過ぎない。 「生きる力」 の本質は、自らが歩む道を、自らが探し求め、自らが切り開き、自らが定めた目的にむかって食らいつく 「強い心」 にあると私は思う。
この 「親子ドリル」 では、日々、私が実践している家庭教育の実例を余すところなく、皆さまにお伝えする。私もまだまだ、ひよっこ。わが子の 「モデルに値する人」 にはなりえていない。
私とともにこの 「親子ドリル」 を改善・改良してくださる親御さんをここに広く募り、ともに成長されることを望むひとりでも多くの親御さんと緩やかな関係を本ドリルを通じて築き、その事務局の役割を私が担っていければな、そう思っています。

補足1
今まで、目にすることがなかった (失礼) 「父さん、母さんの姿」 に子ども達の心が何を感じ、何を刻み込むのか、とても楽しみで仕方がない。
「親子ドリル」 の使い方は、各ご家庭の環境に応じて、さまざまにアレンジされることを望みます。
ちなみに私は、わが子の宿題の時間をこの 「親子ドリル」 の学習時間にあてています。わが子の傍らに座り、この 「親子ドリル」 の内容を、時には音読し、時にはどう考えるのかをわが子に話し、意見交換をする。
「おれはこう考えるが、おまえは?」 こんな感じ。

補足2
シータが育った 「ゴンドアの谷」 に伝わる詩をご紹介する。
 「土に根をおろし、風と共に生きよう」
 「種と共に冬を越え、鳥と共に春をうたおう」
私の解釈は次の通りだ。
自分の考えを正しく持ち、現実から逃避することなく前向きに、目の前の目標にむかって、ひとつひとつ努力を重ねる。結果は自然についてくる。自らが目的としたもののひとつを自らの力でその手に修めた時、また一歩成長した自分に悦びを感じ、更なる歩みを進める力を手にする。

蛇足1
「心理的に哲学的に根なし草のようにさえ見える。日本は魂を失っている」 と40年前、世界的なジャーナリストであるノーマン・カズンス氏は言われました。 「何か痛ましい気がする」 とも・・・。

蛇足2
「ポケモン」はじめ、「遊戯王」「ベイブレード」「クレヨンしんちゃん」。人気アニメはみな、子ども達の 「心」 をテーマにしているように感じる。子ども達が心惹かれるのもわかるような気がする。



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関連WEB>> 「みてみて」 こんなこと、あんなこと
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【参考WEB】

| 天空の城ラピュタ |
| 新学習指導要領パンフレット 〔保護者向け〕 |
| まぐまぐ!プレミアム 親子ドリル 〔プロフィール、サンプル〕 |
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