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第2章第1節 国語  〔当事務所において咀嚼〕
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指導目標

・国語を適切に表現し、正確に理解する能力を育てます。
・伝え合う力を高め、思考力や想像力、言語感覚を養い、国語に対する関心を深めるよう、指導します
・国語を尊重する態度を育てます。

指導内容
▼第1学年、第2学年

〔指導目標〕
1.相手に応じて、経験した事などについて、事柄の順序を考えながら話すこと、大事な事を聞き落とさないようにすること、話し合おうとする態度を育てます。
2.経験した事や想像した事などについて、その順序が分かるよう、(語や文の続き方に注意して)文や文章を書くことができるよう、指導します。楽しんで表現しようとする態度も育てます。
3.書かれている事柄の順序や場面の様子などに気付きながら、読むことができるよう、指導します。楽しんで読書しようとする態度を育てます。
〔話すこと・聞くこと〕
・知らせたい事を選び、事柄の順序を考えながら、相手に分かるように話す。
・大事な事を落とさないよう、興味をもって聞く。
・身近な事柄について、話題に沿って、話し合う。
〔書くこと〕
・相手や目的を考えながら、書く。
・書こうとする題材に必要な事柄を集める。
・自分の考えが明確になるような組立てを考える。
・事柄の順序を考えながら、語と語や文と文との続き方に注意して書く。
・文章を読み返す習慣を付け、間違いなどにも注意させる。
〔読むこと〕
・易しい読み物に興味をもち、読む。
・時間的な順序、事柄の順序などを考えながら内容の大体を読む。
・場面の様子など、想像を広げながら読む。
・語や文としてのまとまりや内容、響きなどについて考えながら、声に出して読む。
〔発音・発声に関して〕
・姿勢、口形などに注意して、はっきりした発音で話す。
〔文字に関して〕
・平仮名、片仮名の読み、書き。
・片仮名で書く語を文や文章の中で使う。
・次の漢字を読み、漸次書く。
・第2学年においては、第1学年に配当されている漢字を文や文章の中で使う。

【第1学年】
一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六五(以上80字)

【第2学年】
引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話(以上160字)

〔表記に関して〕
・長音、拗音、促音、撥音などの表記ができ、助詞の「は」「へ」「を」を文の中で正しく使う。
・句読点の打ち方、かぎ括弧(「」)の使い方を理解して、文章の中で使う。
〔文、文章の構成に関して〕
・文中の主語と述語の関係に注意する。
〔言葉遣いに関して〕
・丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて話し、敬体で書かれた文章に慣れる。
〔書写に関して〕
・姿勢や用具の持ち方を正しくし、丁寧に書く。
・点画の長短、接し方や交わり方などに注意して、筆順に従って、文字を正しく書く。
〔指導方法〕
〔話すこと・聞くこと〕〔書くこと〕〔読むこと〕に示した事項については、次のような言語活動を通して指導します。
・話すこと・聞くこと
尋ねたり、応答したり、自分が体験した事などについて話をしたり、友達の話を聞いたり、読んだ本の中で興味をもったところなどを紹介したりします。
・書くこと
絵に言葉を入れたり、伝えたい事を簡単な手紙などに書いたり、先生や身近な人などに尋ねた事をまとめたり、観察した事を文などに表したりします。
・読むこと
昔話や童話などの読み聞かせを聞いたり、絵や写真などを見て想像を膨らませながら読んだり、自分の読みたい本を探して読んだりします。

▼第3学年、第4学年
〔指導目標〕
1.相手や目的に応じて、調べた事などについて、筋道を立てて話すことや話の中心に気を付けて、聞くことができるようにするとともに、進んで話し合おうとする態度を育てます。
2.相手や目的に応じて、調べた事などが伝わるよう、段落相互の関係などを工夫して文章を書くことができるようにするとともに、適切に表現しようとする態度を育てます。
3.目的に応じて、内容の中心をとらえたり、段落相互の関係を考えたりしながら読むことができるようにするとともに、幅広く読書しようとする態度を育てます。
〔話すこと・聞くこと〕
・伝えたい事を選び、自分の考えが分かるよう、筋道を立てて、相手や目的に応じた適切な言葉遣いで話す。
・話の中心に気を付けて聞き、自分の感想をまとめる。
・お互いの考えの相違点や共通点を考えながら、進んで話し合う。
〔書くこと〕
・相手や目的に応じて、適切に書く。
・書く必要のある事柄を収集したり、選択したりする。
・自分の考えが明確になるよう、段落相互の関係を考える。
・書こうとする事の中心を明確にしながら、段落と段落との続き方に注意して書く。
・文章のよいところを見付けたり、間違いなどを正したりする。
〔読むこと〕
・いろいろな読み物に興味をもち、読む。
・目的に応じて、中心となる語や文をとらえて、段落相互の関係を考え、文章を正しく読む。
・場面の移り変わりや情景を、叙述を基に想像しながら読む。
・読み取った内容について、自分の考えをまとめ、一人一人の感じ方について違いがあることに気付く。
・目的に応じて、内容を大きくまとめたり、必要なところは細かい点に注意しながら、文章を読む。
・書かれている内容の中心や場面の様子がよく分かるよう、声に出して読む。
〔発音・発声に関して〕
・その場の状況や目的に応じた適切な音量や速さで話す。
〔文字に関して〕
・当該学年までに配当されている漢字を読み、書き、文や文章の中で使う。
・当該学年に配当されている漢字を漸次書く。
・漢字のへん、つくりなどの構成について、知識をもつ。
・第4学年においては、日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、またはローマ字で書く。

【第3学年】
悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開(以上200字)

【第4学年】
愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録街(以上200字)

〔表記に関して〕
・送り仮名に注意して書き、また、活用についての意識をもつ。
・句読点を適切に打ち、また、段落の始め、会話の部分などの必要な箇所は行を改めて書く。
〔語句に関して〕
・表現したり、理解したりするために必要な語句を増し、また、語句には性質や役割の上で類別があることを理解する。
・表現したり、理解したりするために必要な文字や語句について、辞書を利用して調べる方法を理解する。
〔文及び文章の構成に関して〕
・修飾と被修飾との関係など、文の構成について初歩的な理解をもつ。
・文章全体における段落の役割を理解する。
・文と文との意味のつながりを考えながら、指示語や接続語を使う。
〔言葉遣いに関して〕
・相手やその場の状況に応じて、丁寧な言葉で話し、また、文章の敬体と常体との違いに注意しながら、書く。
〔書写に関して〕
・文字の組立て方に注意して、文字の形を整えて書く。
・文字の大きさや配列に注意して、書く。
・毛筆を使用して、点画の筆使いや文字の組立て方に注意しながら、文字の形を整えて書く。
〔指導方法〕
〔話すこと・聞くこと〕〔書くこと〕〔読むこと〕に示した事項については、次のような言語活動を通して指導します。
・話すこと・聞くこと
身近な話題について、スピーチしたり、要点などをメモに取りながら聞いたり、身近な出来事や調べた事柄について説明したり、報告したりします。
・書くこと
手紙を書いたり、自分の疑問に思った事などについて調べてまとめたり、経験した事を記録文や学級新聞などに表したりします。
・読むこと
読んだ内容などに関連した他の文章を読んだり、疑問に思った事などについて関係のある図書資料を探して読んだりします。

▼第5学年、第6学年
〔指導目標〕
1.目的や意図に応じて、考えた事や伝えたい事などを的確に話すことや相手の意図をつかみながら聞くことができるようにします。計画的に話し合おうとする態度を育てます。
2.目的や意図に応じて、考えた事などを筋道を立てて文章に書くことができるようにします。効果的に表現しようとする態度を育てます。
3.目的に応じて、内容や要旨を把握しながら読むことができるようにします。読書を通して考えを広げたり、深めたりしようとする態度を育てます。
〔話すこと・聞くこと〕
・考えた事や自分の意図が分かるよう、話の組立てを工夫しながら、目的や場に応じた適切な言葉遣いで話す。
・話し手の意図を考えながら、話の内容を聞く。
・自分の立場や意図をはっきりさせながら、計画的に話し合う。
〔書くこと〕
・目的や意図に応じて、自分の考えを効果的に書く。
・全体を見通して、書く必要のある事柄を整理する。
・自分の考えを明確に表現するため、文章全体の組立ての効果を考える。
・事象と感想、意見などとを区別するとともに、目的や意図に応じて、簡単に書いたり、詳しく書いたりする。
・表現の効果などについて確かめたり、工夫したりする。
〔読むこと〕
・自分の考えを広げたり、深めたりするために、必要な図書資料を選んで読む。
・目的や意図などに応じて、文章の内容を的確に押さえながら、要旨をとらえる。
・登場人物の心情や場面についての描写など、優れた叙述を味わいながら読む。
・書かれている内容について事象と感想、意見の関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読む。
・必要な情報を得るために、効果的な読み方を工夫する。
〔文字に関して〕
・当該学年までに配当されている漢字を読む。
・当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書く。
・仮名及び漢字の由来、特質などについて理解する。

【第5学年】
圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(以上185字)

【第6学年】
異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮(以上181字)

〔表記に関して〕
・送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書く。
〔語句に関して〕
・語句に関する類別の理解を深める。
・語句の構成、変化などについての理解を深め、また、語句の由来などに関心をもつ。
・表現したり、理解したりするために必要な語句について、辞書を利用して調べる習慣を付ける。
・語感、言葉の使い方に対する感覚などについて関心をもつ。
〔文語調の文章に関して〕
・易しい文語調の文章を音読し、文語の調子に親しむ。
〔文及び文章の構成に関して〕
・文や文章にはいろいろな構成があることについて理解する。
〔言葉遣いに関して〕
・日常よく使われる敬語の使い方に慣れる。
・共通語と方言との違いを理解し、また、必要に応じて共通語で話す。
〔書写に関して〕
・文字の形、大きさ、配列などを理解して、読みやすく書く。
・毛筆を使用して、点画の筆使いや文字の組立て方を理解しながら、文字の形を整えて書く。
・毛筆を使用して、字配りよく書く。
〔指導方法〕
〔話すこと・聞くこと〕〔書くこと〕〔読むこと〕に示した事項については、次のような言語活動を通して指導します。
・話すこと・聞くこと
自分の考えを資料を提示しながらスピーチしたり、目的意識をもって友達の考えを聞いたり、調べた事やまとめた事を話し合ったりします。
・書くこと
礼状や依頼状などの手紙を書いたり、自分の課題について調べてまとまった文章に表したり、経験した事をまとまった記録や報告にしたりします。
・読むこと
読書発表会を行なったり、自分の課題を解決するために図鑑や事典などを活用して、必要な情報を読んだりします。

指導方法
1.次の事項に配慮します。
・必要に応じて、当該学年より前の学年において初歩的な形で取り上げたり、その後の学年で程度を高めて取り上げたりして、弾力的に指導します。
・〔話すこと・聞くこと〕〔書くこと〕〔読むこと〕に示した事項については、それぞれが関連的に指導されるようにします。また、それぞれの能力が偏りなく、養われるようにします。
・言語活動の指導に当たっては、学校図書館などを計画的に利用し、その機能の活用を図ります。
・〔話すこと・聞くこと〕に関する指導については、日常生活の中に話題を求め、意図的・計画的に指導する機会が得られるようにします。
・〔書くこと〕に関する指導については、文章による表現の基礎的な能力を養うことに重点を置き、文章を書くことを主に指導します。
・〔読むこと〕に関する指導については、読書意欲を高め、日常生活において読書活動を活発に行うようにするとともに、他の教科における読書の指導や学校図書館における指導との関連を考えて行ないます。なお、児童の読む図書については、人間形成のため幅広く、偏りがないよう、配慮して選定します。
・<低学年>においては、「生活」などとの関連を図り、指導の効果を高めます。
2.〔言語事項〕については、次のとおり、取り扱います。
・音声、文字、文法的事項などのうち、繰り返して学習させることが必要なものについては、特に、それだけを取り上げて学習させるよう工夫します。
・毛筆を使用する書写の指導は、第3学年以上の各学年で行ないます。硬筆による書写の能力の基礎を養うよう指導し、文字を正しく整えて書くことができるようにします。
・漢字の指導については、学年ごとに配当されている漢字の児童への学習負担に配慮しつつ、必要に応じて、当該学年以前の学年又は当該学年以降の学年において指導することにします。
3.教材については、次の事項に留意します。
1.話すこと・聞くことの能力、書くことの能力、読むことの能力を偏りなく養うこととともに、読書に親しむ態度の育成をねらいとし、児童の発達段階に即して適切な話題や題材を精選して調和的に取り上げることにします。
2.次のような観点に配慮します。
・国語に対する関心を高め、国語を尊重する態度を育てる。
・伝え合う力、思考力や想像力、言語感覚を養う。
・公正かつ適切に判断する能力や態度を育てる。
・科学的、論理的な見方や考え方をする態度を育て、視野を広げる。
・生活を明るくし、強く正しく生きる意志を育てる。
・生命を尊重し、他人を思いやる心を育てる。
・自然を愛し、美しいものに感動する心を育てる。
・日本の文化と伝統に対する理解と愛情を育てる。
・日本人としての自覚をもって国を愛し、国家、社会の発展を願う態度を育てる。
・世界の風土や文化などに理解をもち、国際協調の精神を養う。
3.〔読むこと〕の教材については、説明的な文章や文学的な文章など、文章形態を調和的に取り扱います。



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