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|はじめに|指導要領|サンプル|お申込み|十二の徳目|一覧|配信内容| 第2章第4節 理科 〔当事務所において咀嚼〕 (↑戻る) ※「理科」は、第3学年から学びます。 指導目標 ・自然に親しみ、【見通しをもって】観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てます。 ・自然の事物・現象について、その理解を図り、科学的な見方や考え方を養います。 指導内容 ▼第3学年 〔指導目標〕 1.身近に見られる動物や植物を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の成長のきまりや体のつくり、生物同士のかかわりについての見方や考え方を養います。 2.光、電気、磁石を働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したり、ものづくりをしたりする活動を通して、光、電気、磁石の性質についての見方や考え方を養います。 3.日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養います。 〔生物とその環境〕 1.身近な昆虫や植物を探したり、育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくり、昆虫と植物とのかかわりについての考えをもつようにします。 ・昆虫の育ち方には一定の順序があり、その体は頭、胸及び腹からできている。 ・植物の育ち方には一定の順序があり、その体は根、茎及び葉からできている。 ・昆虫には植物を食べたり、それをすみかにしたりして生きているものがいる。 〔物質とエネルギー〕 1.鏡などを使い、光の進み方や物に光が当たったときの明るさや暖かさを調べ、光の性質についての考えをもつようにします。 ・日光は集めたり、反射させたりできる。 ・物に日光を当てると、物の明るさや暖かさが変わる。 2.乾電池に豆電球などをつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつようにします。 ・電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方がある。 ・電気を通す物と通さない物がある。 3.磁石を使い、磁石に付く物や磁石の働きを調べ、磁石の性質についての考えをもつようにします。 ・物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物がある。 ・磁石に引き付けられる物には、磁石に付けると磁石になる物がある。 ・磁石の異極は引き合い、同極は退け合う。 〔地球と宇宙〕 1.日陰の位置の変化や日なたと日陰の地面の様子を調べ、太陽と地面の様子との関係についての考えをもつようにします。 ・日陰は太陽の光を遮るとでき、日陰の位置は太陽の動きによって変わる。 ・地面は太陽によって暖められ、日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気に違いがある。 〔指導方法〕 1.指導内容の〔生物とその環境〕については、次のとおりです。 ・飼育、栽培を通して行う。また、昆虫及び植物については、それぞれ、2種類又は3種類扱う。 ・幼虫の体のつくりは扱わない。また、成虫の体のつくりを調べるとき、人の目などの感覚器官と対比して扱う。 ・植物の育ち方については、夏生一年生の双子葉植物のみを扱う。 2.指導内容の〔物質とエネルギー〕の指導に当たっては、3種類程度のものづくりを行うものとします。 3.指導内容の〔地球と宇宙〕、太陽の動きについては、太陽が東から西に動くことを取り扱います。また、太陽の動きを調べるときの方位は東、西、南、北にとどめます。 ▼第4学年 〔指導目標〕 1.身近に見られる動物の活動や植物の成長を季節と関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、動物の活動や植物の成長と環境とのかかわりについての見方や考え方を養います。 2.空気や水、物の状態の変化、電気による現象を力、熱、電気の働きと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したり、ものづくりをしたりする活動を通して、物の性質や働きについての見方や考え方を養います。 3.月や星の位置の変化、空気中の水の変化の様子を時間や水の性質と関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、月や星の動き、水の変化についての見方や考え方を養います。 〔生物とその環境〕 1.身近な動物や植物を探したり、育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と季節とのかかわりについての考えをもつようにします。 ・動物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがある。 ・植物の成長は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがある。 〔物質とエネルギー〕 1.閉じ込めた空気及び水に力を加え、そのかさや圧し返す力の変化を調べ、空気及び水の性質についての考えをもつようにします。 ・閉じ込めた空気を圧すと、かさは小さくなるが、圧し返す力は大きくなる。 ・閉じ込めた空気は圧し、縮められるが、水は圧し、縮められない。 2.金属、水及び空気を温めたり、冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質についての考えをもつようにします。 ・金属、水及び空気は、温めたり、冷やしたりすると、そのかさが変わる。 ・金属は熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して、全体が温まる。 3.乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつなぎ、乾電池や光電池の働きを調べ、電気の働きについての考えをもつようにします。 ・乾電池の数やつなぎ方を変えると、豆電球の明るさやモーターの回り方が変わる。 ・光電池を使って、モーターを回すことができる。 〔地球と宇宙〕 1.月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつようにします。 ・月は絶えず、動いている。 ・空には、明るさや色の違う星がある。 ・星の集まりは、1日のうちでも時刻によって、並び方は変わらないが、位置が変わる。 2.水が水蒸気や氷になる様子を観察し、温度と水の変化との関係などを調べ、水の状態変化についての考えをもつようにします。 ・水は、温度によって水蒸気や氷に変わる。 ・水は、水面や地面などから蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれるとともに、結露して再び水になって現れることがある。 こと。 〔指導方法〕 1.指導内容の〔生物とその環境〕については、次のとおりです。 ・1年を通して、数種類の動植物の活動や成長を観察する。 ・夏生一年生植物のみを扱う。その際、それらと落葉樹を対比することによって、植物の個体の死について触れる。 2.指導内容の〔物質とエネルギー〕については、乾電池の数は2個までとする。 3.指導内容の〔物質とエネルギー〕の指導に当たっては、2種類程度のものづくりを行うものとします。 4.指導内容の〔地球と宇宙〕については、次のとおりです。 ・月の動きについては、三日月や満月などの中から二つの月の形を扱う。 ・星の集まりについては、二つ又は三つの星座を扱う。 ▼第5学年 〔指導目標〕 1.植物の発芽から結実までの過程、動物の発生や成長などをそれらにかかわる条件に目を向けながら調べ、見いだした問題を計画的に追究する活動を通して、生命を尊重する態度を育てるとともに、生命の連続性についての見方や考え方を養います。 2.物の溶け方、てこ及び物の動きの変化をそれらにかかわる条件に目を向けながら調べ、見いだした問題を計画的に追究したりものづくりをしたりする活動を通して、物の変化の規則性についての見方や考え方を養います。 3.天気の変化や流水の様子を時間や水量、自然災害などに目を向けながら調べ、見いだした問題を計画的に追究する活動を通して、気象現象や流水の働きの規則性についての見方や考え方を養います。 〔生物とその環境〕 1.植物を育て、植物の発芽、成長及び結実の様子を調べ、植物の発芽、成長及び結実とその条件についての考えをもつようにします。 ・植物は、種子の中の養分を基にして発芽する。 ・植物の発芽には、水、空気及び温度が関係している。 ・植物の成長には、日光や肥料などが関係している。 ・花にはおしべやめしべなどがあり、花粉がめしべの先に付くと、めしべのもとが実になり、実の中に種子ができる。 2.魚を育てたり、人の発生についての資料を活用したりして、卵の変化の様子を調べ、動物の発生や成長についての考えをもつようにします。 ・魚には雌雄があり、生まれた卵は日がたつにつれて、中の様子が変化してかえる。 ・人は、母体内で成長し、生まれる。 〔物質とエネルギー〕 1.物を水に溶かし、水の温度や量による溶け方の違いを調べ、物の溶け方の規則性についての考えをもつようにします。 ・物が水に溶ける量には限度がある。 ・物が水に溶ける量は水の量や温度、溶ける物によって違う。この性質を利用して、溶けている物を取り出すことができる。 ・物が水に溶けても、水と物とを合わせた重さは変わらない。 2.てこを使い、力の加わる位置や大きさを変えて、てこの仕組みや働きを調べ、てこの規則性についての考えをもつようにします。 ・水平につり合った棒の支点から等距離に物をつるして、棒が水平になったとき、物の重さは等しい。 ・力を加える位置や力の大きさを変えると、てこを傾ける働きが変わり、てこがつり合うときには、それらの間に一定のきまりがある。 3.おもりを使い、おもりの重さや動く速さなどを変えて、物の動く様子を調べ、物の動きの規則性についての考えをもつようにします。 ・糸につるしたおもりが1往復する時間は、おもりの重さなどによっては変わらないが、糸の長さによって変わる。 ・おもりが他の物を動かす働きは、おもりの重さや動く速さによって変わる。 〔地球と宇宙〕 1.1日の天気の様子を観測したり、映像などの情報を活用したりして、天気の変わり方を調べ、天気の変化の仕方についての考えをもつようにします。 ・天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがある。 ・天気の変化は、映像などの気象情報を用いて予想できる。 2.地面を流れる水や川の様子を観察し、流れる水の速さや量による働きの違いを調べ、流れる水の働きと土地の変化の関係についての考えをもつようにします。 ・流れる水には、土地を削ったり、石や土などを流したり、積もらせたりする働きがある。 ・雨の降り方によって、流れる水の速さや水の量が変わり、増水によって土地の様子が大きく変化する場合がある。 〔指導方法〕 1.指導内容の〔生物とその環境〕については、次のとおりです。 ・種子の中の養分については、でんぷんだけを扱う。 ・土を発芽の条件や成長の要因として扱わない。 ・おしべ、めしべ、がく及び花びらを扱うことにとどめる。また、受粉については、虫や風が関係していることに触れるにとどめる。 2.指導内容の〔生物とその環境〕については、児童がいずれかを選択して調べるようにするものとします。また、受精に至る過程は取り扱わない。 3.指導内容の〔物質とエネルギー〕については、支点が力点と作用点の間にあるてこだけを用い、てこの原理が理解できる程度にとどめる。 4.指導内容の〔物質とエネルギー〕については、児童がいずれかを選択して調べるようにするものとします。 5.指導内容の〔物質とエネルギー〕の指導に当たっては、2種類程度のものづくりを行うものとします。 6.指導内容の〔地球と宇宙〕については、台風の進路による天気の変化や台風と降雨との関係についても触れるものとします。 ▼第6学年 〔指導目標〕 1.生物の体のつくりと働き及び生物と環境とを関係付けながら調べ、見いだした問題を多面的に追究する活動を通して、生命を尊重する態度を育てます。また、生物の体の働き及び生物と環境とのかかわりについての見方や考え方を養います。 2.水溶液、物の燃焼、電磁石の変化や働きをその要因と関係付けながら調べ、見いだした問題を多面的に追究したり、ものづくりをしたりする活動を通して、物の性質や働きについての見方や考え方を養います。 3.土地のつくりと変化の様子を自然災害などと関係付けながら調べ、見いだした問題を多面的に追究する活動を通して、土地のつくりと変化のきまりについての見方や考え方を養います。 〔生物とその環境〕 1.人及び他の動物を観察したり、資料を活用したりして、呼吸、消化、排出及び循環の働きを調べ、人及び他の動物の体のつくりと働きについての考えをもつようにします。 ・体内に酸素が取り入れられ、体外に二酸化炭素などが出されている。 ・食べ物は、口、胃、腸などを通る間に消化、吸収され、吸収されなかった物は排出される。 ・血液は、心臓の働きで体内を巡り、養分、酸素及び二酸化炭素を運んでいる。 2.動物や植物の生活を観察し、生物の養分のとり方を調べ、生物と環境とのかかわりについての考えをもつようにします。 ・植物の葉に日光が当たるとでんぷんができる。 ・生きている植物体や枯れた植物体は動物によって食べられる。 ・生物は、食べ物、水及び空気を通して、周囲の環境とかかわって生きている。 〔物質とエネルギー〕 1.いろいろな水溶液を使い、その性質や金属を変化させる様子を調べ、水溶液の性質や働きについての考えをもつようにします。 ・水溶液には、酸性、アルカリ性及び中性のものがある。 ・水溶液には、気体が溶けているものがある。 ・水溶液には、金属を変化させるものがある。 2.物を燃やし、物や空気の変化を調べ、燃焼の仕組みについての考えをもつようにします。 ・植物体が燃えるときには、空気中の酸素が使われて二酸化炭素ができる。 3.電磁石の導線に電流を流し、電磁石の強さの変化を調べ、電流の働きについての考えをもつようにします。 ・電流の流れている巻き線は、鉄心を磁化する働きがあり、電流の向きが変わると、電磁石の極が変わる。 ・電磁石の強さは、電流の強さや導線の巻き数によって変わる。 〔地球と宇宙〕 1.土地やその中に含まれる物を観察し、土地のつくりや土地のでき方を調べ、土地のつくりと変化についての考えをもつようにします。 ・土地は、礫、砂、粘土、火山灰及び岩石からできており、層をつくって広がっているものがある。 ・地層は、流れる水の働きや火山の噴火によってでき、化石が含まれているものがある。 ・土地は、火山の噴火によって変化する。 ・土地は、地震によって変化する。 〔指導方法〕 1.指導内容の〔生物とその環境〕については、次のとおりです。 ・体内に取り込まれた物質の使われ方は扱わない。 ・心臓の拍動と脈拍が関係することにも触れる。 ・食物連鎖などは取り扱わない。 2.指導内容の〔物質とエネルギー〕の指導に当たっては、2種類程度のものづくりを行うものとします。 3.指導内容の〔地球と宇宙〕については、次のとおりです。 ・扱う岩石は、礫岩、砂岩及び泥岩のみとする。 ・化石は地層が水の作用でできたことを示す程度にとどめる。 ・児童がいずれかを選択して調べるようにする。 ・地震の原因については触れない。 指導方法 1.次の事項に配慮します。 ・〔生物とその環境〕〔物質とエネルギー〕〔地球と宇宙〕の相互の関連を図り、指導の効果を高めるように配慮する。 ・博物館や科学学習センターなどを積極的に活用する。 2.指導内容については、次の事項に配慮します。 ・観察、実験、栽培、飼育及びものづくりの指導については、指導内容に応じて、コンピュータ、視聴覚機器など、適切な機器を選ぶとともに、その扱いに慣れ、それらを活用できるようにする。また、事故の防止に十分留意する。 ・生物、天気、川、土地などの指導については、野外に出掛け、地域の自然に親しむ活動を多く取り入れるとともに、自然環境を大切にする心やよりよい環境をつくろうとする態度をもつようにする。 3.個々の児童が主体的に問題解決活動を進めるとともに、学習の成果を日常生活で見られる自然事象の理解に生かすようにします。 |はじめに|指導要領|サンプル|お申込み|十二の徳目|一覧|配信内容| |